今回の記事では2025年8月24日告示、8月31日投開票予定の八代市長選挙に出馬予定の中村博生氏について記事をまとめていきます。
中村博生氏の
- 経歴
- 家族
- 年収
- 選挙結果
などについて記事を書いていきます。
中村博生/八代市長選挙の経歴は?
名前 | 中村博生(なかむらひろお) |
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生年月日 | 1958年10月9日 |
出身地 | 八代市 |
最終学歴 | 中九州短期大学卒業 |
職業(前職) | 八代市長 |
趣味 | 家庭菜園 |
中村博生氏は、1979年3月に中九州短期大学を卒業し、同年に地元の建設会社「中村組」に就職。
1991年には代表取締役に就任し、地元企業の舵取りとしても手腕を発揮されました。
1998年、地元の声を政治に届けることを志し、八代市議会議員に初出馬して当選。
以降2期務め、その経験を土台に政治のキャリアを積み重ねられました。
2002年には熊本県議会議員の補欠選挙に当選し、以降4期連続で県民の信頼を得て、県議会で活躍されます。
2013年には副議長などの要職も務め、議会運営の要としても存在感を示しておられました。
県議としての実績と、地域の声に耳を傾けてきた姿勢を背景に、2013年9月、八代市長選に無所属で出馬。
自由民主党と公明党からの推薦を得て、福島和敏氏を破り初当選を果たされました。
市長就任後は、市政の継続・発展を訴えて再選を重ね、2017年、そして2021年にも当選し、現在は3期目となっています。
2016年の熊本地震では、市庁舎の機能停止を受け、仮設庁舎や分散体制を迅速に整備し、業務継続を支えました。
避難所の運営や被災者支援にも細心の配慮を払い、その迅速さには市民の心にも響くものがありました。
また2020年7月豪雨では、球磨川の氾濫や線状降水帯に直面。
避難情報の発令タイミングの難しさや通信途絶の困難な状況に直面しながらも、地域と自衛隊・消防・市職員とともに危機に対応。
その経験から、水害タイムラインの見直しや情報通信の強化に着手されました。
市政の他にも、熊本県市長会副会長や八代・天草シーライン建設促進期成会会長、日本港湾協会九州地区連合会会長など、各種団体の会長や副会長として広域的な政策にも取り組んでおられます。
こうした役職を通じて、地域インフラ整備や企業誘致、農林水産振興、港湾政策など、多様なテーマに一歩踏み込んで関与され、八代市の未来を多角的に支えています。
2025年8月には4選を目指す意向を示し、人口減少や少子高齢化といった地方が直面する課題に対して、地方発からの解決策を模索しておられます。
中村博生/八代市長選挙の学歴は?
中村博生氏の学歴は、熊本県立小川工業高校卒業、中九州短期大学卒業です。
出身高校は?
熊本県立小川工業高校は、1973年に設立された県立の工業系高等学校で、宇城市小川町北新田に所在します。
校訓は「誠実」「剛健」「礼節」であり、地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
小川工業高校には、機械科、建築科、土木科、設備工業科、情報電子科が設置され、座学と実技を通じて専門的な知識や技能を身につけることができます。
部活動や学校行事も充実しており、バレーボール部や弓道部、ハンドボール部、卓球部など、多彩な部活動が活発に活動しており、レスリング部は全国大会に出場し、優れた成績を収めています。
卒業生は、専門的な知識と技術を活かして、地元企業を中心に多くの分野で活躍しています。
進学希望者には、専門学校や大学への進学サポートも行っており、進路の多様性を尊重しています。
出身大学は?
中九州短期大学は熊本県八代市に所在する私立短期大学で、設置主体は学校法人八商学園。
1974年に開学、当初から商経学科と幼児教育学科の2学科からなっている。
商経学科は、2007年経営福祉学科に改組されました。
中九州短期大学は、地域社会に密着した教育を行う短期大学であり、保育士や看護師、福祉職など、地域で求められる専門職の育成に力を入れています。
卒業生は、保育士、看護師、福祉職など、地域のさまざまな分野で活躍しています。
中村博生/八代市長選挙の家族は?
中村博生氏の現在のご家族の情報は確認できませんでした。
ただし、2013年八代市長選挙に初当選後、時事ドットコムのインタビューに対して、「母親と妻、娘2人の5人家族です」とお答えになっておられます。
中村博生/八代市長選挙の年収は?
中村博生氏の八代市長時代の年収についてまとめていきます。
八代市のホームページによると市長の給料は月額925,000円、期末手当は3.4月分です。
期末手当:925,000円×3.4月分=3,145,000円
年収:11,100,000万円+3,145,000円=14,245,000円
中村博生氏が八代市長を務められていた際の年収は約14,245,000円と予想されます。
中村博生/八代市長選挙の実績や評判は?
中村博生氏は、市議2期、県議4期を経て、2013年に八代市長へ初当選。
以来、2017年、2021年と再選され、現在3期目を務めていらっしゃいます。
長年の地方議員経験を活かし、地元密着型の市政運営を続けてこられました。
市長として特に評価されるのは、災害対応と復興への取り組みです。
熊本地震(2016年)や令和2年7月豪雨(2020年)では、避難拠点整備や被災地支援に全力を注がれました。
豪雨で甚大な被害を受けた坂本町については「創造的復興」を掲げ、住民生活再建と地域再生を市政の最優先課題とされています。
その姿勢は市民から「安心感がある」と一定の信頼を得ておられます。
また、教育・子育て政策にも力を入れてこられました。
小中学校普通教室へのエアコン設置、生徒1人1台のタブレット配備、18歳までの医療費無料化など、子育て世代を支える施策は、市民の生活実感に直結しています。
さらに「スマートシティやつしろ」を掲げ、デジタル行政やワーケーション環境整備を推進し、未来志向のまちづくりに取り組んでおられます。
このように中村博生氏は災害対応力と安定感、市政の継続性を重視する姿勢が市民に支持され、安定した選挙結果につながっていると評価されている印象があります。
中村博生/八代市長選挙の公約は?
中村博生氏の公式サイトには、以下のマニフェストが掲載されています。
こどもたちに誇れる「まち」を築きます!
輝く
こどもたちが輝き、いきいきと暮らせる「まち」
・こどもまんなか会議の設置
・未来を担う若者の奨学金返還支援
・子育て世帯の負担軽減(給食費無償化)
安心
災害から守る、安心して快適に暮らせる「まち」
・災害に強い道路ネットワーク整備
・坂本スマートICの実現
・高齢者等が利用しやすい公共交通
農業
八代発、世界とつながる農林水産業の「まち」
・フードバレーやつしろステージⅡ
・農・商・工・福祉連携による発展
・中山間地域における活力づくり
魅力
地域の魅力を再発見、賑わいの「まち」
・クルーズ船客による市街地活性化
・八代・天草シーラインの早期実現
・大規模スポーツ大会誘致
持続
人と企業に選ばれる、持続可能な「まち」
・物価高騰に対するきめ細かな対応
・ふるさと納税増による地域活性化
・市政の見える化のさらなる推進
雇用
連携と交流が進み、雇用が生まれ発展する「まち」
・新八代駅周辺整備の着実な推進
・県営工業団地の早期整備
・サイエンスパークの誘致
・4年生大学など高等教育機関誘致
中村博生氏のマニフェストは、地域愛を軸に、子ども・若者・高齢者すべてに配慮した施策、災害・安心・インフラ整備を重視した堅実型政策だけでなく、農業・観光・雇用・教育を連動させた経済活性化戦略で、市民生活の持続可能性を意識しており、「八代の地域活性化を軸に、実務重視で暮らしと経済の両立を目指す」特徴的な政策となっている印象です。
中村博生/八代市長選挙の立候補した理由は?
中村博生氏は6月26日の定例記者会見で、出馬を予定する8月の八代市長選について「人口減少や少子高齢化の解決策を地方から打っていかないといけない」と述べ、4選への決意を示されました。
そして、「子育て環境の整備など3期12年にわたる実績をベースに、引き続き市民との約束を果たしたい」と言及し、これまで取り組んできた災害対応、教育支援、スマートシティ推進などの実績の継続と深化を通じて、市民との約束を具現化していきたいという意志が感じられます。
さらには、TSMCをはじめとする産業振興の波を地域全体に広げる責任感も、立候補の背景にある要素として注目されます。
中村博生/八代市長選挙の選挙結果は?
中村博生氏はこれまで、八代市議会議員に2回、熊本県議会議員に4回、八代市長選挙に3回立候補され、連続当選されています。
2003年以前のデータが不明なため、データが分かっている範囲で紹介します。
1998年投票、旧八代市議会議員選挙。当選。
2002年投票、旧八代市議会議員選挙。当選。
2002年投票、熊本県議会議員補欠選挙、旧八代市選挙区。当選。
2003年4月13日投票日、熊本県議会議員補欠選挙、旧八代市選挙区。投票率25.98%、得票数13,825票で当選。
2007年4月8日投票日、熊本県議会議員選挙、八代市選挙区。投票率25.84%、得票数16,747票で当選。
2011年4月10日投票日、熊本県議会議員選挙、八代市選挙区。投票率30.12%、得票数17,915票で当選。
2013年9月1日投票日、八代市長選挙。投票率55.73%、得票数39,926票で当選。
2017年8月27日投票日、八代市長選挙。投票率64.94%、得票数43,501票で当選。
2021年8月29日投票日、八代市長選挙。投票率56.92%、得票数32,993票で当選。
中村博生/八代市長選挙の引退の可能性は?
中村博生氏の引退に関する情報は確認できませんでした。
中村博生氏は過去の記者会見で、「人口減少や少子高齢化の解決策を地方から打っていかないといけない」と述べ、3期12年にわたる実績をベースに4期目への強い意志を示しておられます。
また、初当選時から長期安定した市政を望む市民の支持も強く、今回落選となっても、後援会や市民からの要望を受け、市政への挑戦は続けていかれるのではないかと思われます。
まとめ
八代市長選には、現職で4期目をめざす中村博生氏の他に、新人で元熊本県副知事の小野泰輔氏、無職の田島史子氏が立候補を表明しています。
今月11日にかけての記録的な大雨、続く台風12号による建物の浸水被害や農業被害が大きい八代市は、生活再建の支援が急務の課題ですが、そんな中での市長選は、現市政への是非を問われる選挙ともなりそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。